2012年10月04日
青年よ酵母を抱け!

あの頃の未来に僕らは立っているのかな?
夜空ノムコウ by SMAPの唄の一節。
スガシカオが作詞した詩の一節。
昨夜は何故かこの歌詞が頭に浮かびました。
写真の若者は「天に月、地に山」の常連さんで、未だ23歳。
本当はこの春に大学院に進学して今頃シャカリキに研究していた筈でした。
しかし彼は日本酒が好きすぎて、大学院進学を辞め、この冬から酒造りの現場に入ります。
彼の蔵人としてのスタートは三重県の森喜酒造場。
女性杜氏るみ子さんが居る蔵元です。
縁が有り彼は来週より、蔵に住み込みで酒造り一年目を迎えます。
先の見えない今の日本。
奇麗事を言ってもお金がないと生活が出来ない。
なので人は皆生活していく為に、沢山の苦労をしながら働いています。
でも若い頃はそこに多少なりとも夢があったはず。
将来自分はこうなりたい、こういう位置で仕儀とをしていたい、こんな生活をしていたいと、お金が無くても希望がこぼれんばかりあった筈。
でも今の自分はどうだろう?
あの頃に想像していた未来に立っているのだろうか?
今ひとつ自信がない。
今から荒波の生活に飛び込んでいく若者を見ていると、微笑ましさと少しの嫉妬を感じる。
若さは宝物、と若い頃年配の方によく言われた。
でもその時はピンと来るものが無かったんですが、今自分が知らず知らずの内にそのセリフを吐いています。
そして人生の出会いの奇跡を感じる瞬間でも有りました。
山形出身の彼が技術科学大学に来て当店に来なければ、この人生の選択は無かった事。
大げさに言えば彼の人生を変えたのは当店であり私である。
彼の人生を変えた事を良い意味での責任とやる気に代えて私ももう一花咲かせる様に頑張りたい。
今から10年後、彼は一人前の杜氏になれる様に日々精進する。
私も自分が夢見る未来に近づけるように日々精進する。
親と子供ほど年齢差はありますが競争です。
お互い頑張ろう!
オジサンもまだまだやれるという事を見せますよ!
6日土曜日19時~お店で彼を送る会を開催します。
一人でも多くの人が若者を応援してくれるとありがたいです。
参加お待ちしております。
Posted by マグ at 16:23│Comments(2)
│日本酒
この記事へのコメント
改めてこんばんは。
今頃読んで(彼の応援は出来なかった…)感動しています。
私は周りの立派な大人と呼ばれる人達から、ズッとズッと“手堅い人生を自ら棄てる大馬鹿者”と叱責されて生きてきました。
陳腐な夢を見たばかりに、あっちに頭をぶつけ、こっちに頭をぶつけと、望みもしないのに波瀾万丈な半生になってしまいました。
周りの言う通りに生きていれば、今頃は優しい旦那様と可愛い子供達に囲まれ、平凡だけど幸せな女の人生を送っていた筈です。
でも、そうならなかったことに後悔はないです。
自ら荒波に飛び込んだことで、それまで知らなかった広い世間を知ることも出来ましたから。
大学生君の幸せを私も心からお祈りさせて頂きますね。
今頃読んで(彼の応援は出来なかった…)感動しています。
私は周りの立派な大人と呼ばれる人達から、ズッとズッと“手堅い人生を自ら棄てる大馬鹿者”と叱責されて生きてきました。
陳腐な夢を見たばかりに、あっちに頭をぶつけ、こっちに頭をぶつけと、望みもしないのに波瀾万丈な半生になってしまいました。
周りの言う通りに生きていれば、今頃は優しい旦那様と可愛い子供達に囲まれ、平凡だけど幸せな女の人生を送っていた筈です。
でも、そうならなかったことに後悔はないです。
自ら荒波に飛び込んだことで、それまで知らなかった広い世間を知ることも出来ましたから。
大学生君の幸せを私も心からお祈りさせて頂きますね。
Posted by まーきち at 2012年10月17日 00:01
まーきちさん
青年頑張ってますよ!人の人生を見ると何か自分の人生より良くみえる事が多いですよね。でも結局は自分らしくしか生きられないんですよね。
青年頑張ってますよ!人の人生を見ると何か自分の人生より良くみえる事が多いですよね。でも結局は自分らしくしか生きられないんですよね。
Posted by マグ
at 2012年10月17日 01:58

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