2011年09月19日
人は誰しも責任を押し付けて生きている

まったりと過ごすお休みの午後。
一本のドキュメンタリーを観ました。
「大丈夫であるようにーCocco 終らない旅ー」
監督は「誰も知らない」の是枝裕和さんです。
正直Coccoはそれ程知らないので監督の名で観た1本。
Coccoという存在は実に難しい。
デビューの頃は何時でも死んでもいいと公言していました。
そんな彼女が、沖縄の基地問題や六ヶ所村の原子力の再開発施設の話を中心に語ります。
音楽の演奏のシーンは少なめで、彼女の語りが大部分を占めています。
沖縄が日本の責任を総て負わされていると思ったけど、原発の問題やその外の問題では、沖縄も他の県に責任を押し付けている事に気づいた、と彼女は言います。
真面目で問題から目が背けられない彼女は、現在拒食症で入院中と最後にクレジットで流れます。
重たくて答えの出ない話題ですが、一つの光はあれだけ死にたいと言っていた彼女が、生きたいと思い直した事。
歌唄いである彼女にしか出来ない事の重要性に気づいたのかもしれませんね。
本筋とはそれますが印象に残った言葉があります。
(技の勝負でなく、アジの勝負。続けている人の強さ)
というセリフです。
高齢のミュージィシャンをみて彼女が感じた言葉です。
これって私が朝ブログに書いた事に似てる気がしました。
経験や年月は技術やテクニックでは真似の出来ない深さを生みます。
音楽だけでなく生き方そのものにです。
つまりそれが大人の味わいだと言う事です。
上手いとか下手ではなく、続けていく事で生まれる味わい。
それは若いものには幾ら真似しても出来ない事です。
続けていく事の大切さを再確認しました。
商売も音楽も人生も、諦めずに続けていきます。
最後に 沖縄の方 原発を抱える土地の方 私達の生活は、沢山の方の犠牲や我慢で成り立っています。
感謝です。
Posted by マグ at 17:09│Comments(0)
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